最初が大切DIYを始める為の基礎知識(準備編)
最初が大切DIYを始める為の
基礎知識(準備編)
初めまして、創る人コウガクです、
『DIYどうしたら上手く始められるかな』、『始めたんだけど上手くいかない』という方の
悩みを解決するブログです。
本職が建設業なので、ある程度の知識が有ると思い込んで始めたのが10年前!自信ありで始めてみたら全然上手く作れずに、自信喪失してしまいました。
そんな経験をへて2016年からECサイトでも、自分の作品を販売しています。
この記事を読み終わったら、はじめの一歩が分かったと思えるので読み進めて下さい。
も く じ
最初に知ってほしい事
図化する事でゴールが見える
- 図化して頭の中を整理する
- 図化により加工、組立方法を抽出
- 図化により材料のロスをなくそう
- 図化により順序を見つけ出そう
加工で精度の8割が決まる
- 精度は加工で決まる
- 線に合わせて切ることすら難しい
- 削って整えて調整する
まとめ
最初に知ってほしい事
Do it yourself を略してDIY、自分で行う事なので、海外では家のメンテナンスを自分でする人
は多く、棚を作ったり、塀のペンキを塗ったりする事から始めて、ノウハウと道具を集めてスキル
アップしながら楽しんで行うようです。
日本ではDIY=日曜木工の様に勘違いされて、小さい物なら作りやすいと考えて椅子や机を作って
しまいがちなのですが、(私もそうでした 😭)小さい物は全体が視界に収まり僅かなズレや色むら
などがよくわかります。
建物なんかは注意して部分的に見れば気が付きますが、遠くから全体を見たのでは気づかないのは
その為です。
最初は簡単な物を考えながらノウハウの蓄積と思い取り組む事をお勧めします。
図化して頭の中を整理する
最も失敗する原因は、頭の中にある何となくをいきなり形にしようと、してしまい創り始めて
『あ!しまった。』と気付く事です。
自分の思い(ゴール)を具現化するのが図化です、図化のメリットを4項目にまとめました。
- 図化して頭の中を整理する
- 図化して加工、組立方法を抽出
- 図化により材料のロスを最小限に
- 図化により順序、時間、コストが分かる
図化して頭の中を整理する
頭の中にあるモヤモヤとした思いを具体化する工程が図化です!建設現場では設計士が書いた図
面を基に各業者が現実化していきます、図面により意思が明確になり、完成へと導いて行るので
す。
同様にあなたが設計士になり、自分の意志を確認する為に、手書きのラフな形で十分なので、
上から目線、正面、側面程度を書いて、寸法を記入して、整合性を確認して、おかしければ修正
して、具体化してみましょう。
※身近で簡単な物(カラーボックスなど)をお手本に図化する練習をお勧めします。
『カラーボックスの見方が変わりますよ!』
こんな形で作図しています
仕事でCADが必要なので使っています
が、最初は手書きで十分です!
図化により加工、組立方法を抽出
この時点で、作業に取り掛かっても良いのですが、私はもう一枚図化しています。世の中のほと
んどの製品は加工された部品の組合せであり、部品個々の図面を書くことにより細部を意識する
事で、部品同士の関係性が分かり、寸法の確認と組立方法も見えてきます。
部品を図化した状態です
図化により材料のロスを最小限に
先の時点で必要な材料が把握でき、購入が出来る状態になりました。なんとなく選んで買って
から考える方もいるみたいで、それをするとゴールの変更か、買い直しになってしまうので、
挫折のきっかけになります。
必要な部品をメモするか、部品の図面を画像データにして、売り場で部品がロスが出来るだけ
出ない製品を選び購入すればコストダウン確実!
※逆に木材の製品を知っていれば、部品を取る図を書けて、もっと効率よくロスなく購入出来
ます。 (複雑な物は私も図面を作成しています)
図化により順序、時間、コストが分かる
図化することで部品化する順序を考え、二度手間を防いで、材料のロスを
無くせて、コストの把握にも繋がり順調に作業が進められます。
加工で精度の8割が決まる
思った様に上手くいかない原因はこの段階に有ります、どうしても早く形にしたくて、不十分
な状態で組立に掛かるので、ガタツキ、歪み等が出て失敗感満載でガックリな状況にならない
為に、知ってほしい3項目を挙げました。
- 精度は加工で決まる
- 線に合わせて切ることすら難しい
- 削って整えて調整する
精度は加工で決まる
プラモデルを作った経験のある方は多いと思いますが、プラモデルは組立説明図が添付されて
おり、順番に組み立てて行けば、大半の人は完成出来て、ほぼ予想通りの状態に仕上ります、
これは部品が高い精度がある為に、パーツを取り付ければ成功が約束された状況があるからな
のです、同じ状態にする為の加工作業の重要性を理解していただけたと思いますので、次に
部品化に先行して、加工する為の線引きや印を付ける作業(以下墨付け)と呼ばれる作業に移り
ますが、加工品で±0.5ミリ位の制度を基準にしていますので、墨付けの段階では、ほぼゼロ
位の制度で行わないと、加工時誤差が出ますので0.5ミリは実現出来ません。
私が墨付け時に使っている道具が以下です、参考にしてみて下さい。
線に合わせて切ることすら難しい
線に合わせて、ただ真っ直ぐ切ればいいと思われているようですが、のこぎりの刃を鉛直
状態に保持して切ることは簡単では有りません、プロの職人でこそ、その知識がある為に
専用の道具や自作の補助具を使って行います。
小さな断面の部品ですら、切り終わって見ると直角に切れていなくて、0.5ミリの精度が
確保出来ません、精度を確保する上で重要な点を順に説明していきます。
作業しやすい環境を作る
水平と安定をいかに確保するかです、最初ある程度大きな部材からの切り出し作業には専用
の作業台があれば一番いいのですが、天板の厚いテーブルで高さ60㎝未満の物があれば十分
です、自分の体重を乗せてもガタツキが無い事が目安です、無い場合はブロック4つを角に19
センチ方向を上に配置して、コンパネ、合板(12㎜)の90㎝×90㎝位を乗せてその上でも大丈
夫ですが、ブロックと板が固定していないので気を付けて行って下さい。
市販の作業台として折り畳み式の物が安価でありますが、小さな部材の加工には便利ですが
作業面が小さい為にこの段階では不向きです。
固定する
使用する材料を作業台と固定して、動かない様にして両手を使って作業出来る状態を作り、
体重をある程度かけても、たわまない様に厚い天板が必要なのです。
材料と天板との固定には100均なんかで売っている万力を使うと傷も付ずに固定する事が
出来ます。
矯正する
ノコギリの刃を鉛直に保つため線に合わせて、添え木(以下ガイド)を固定して、ガイドに
添わせる様に切っていけば鉛直状態が確保できて、線に合わせて切断する事が可能になり
ます。
ここでもう一点重要な事は目の細かい新しいノコギリを使う事です、切れやんだ刃は抵抗
が大きく力が必要で、ズレ、歪みの原因になり精度が確保出来ません。
包丁なんかと同じで、切れる道具は精度確保の必須条件です!
矯正しながら切る道具
ツーバイフォー材専用のアイテム溝に合わせてノコギリを使用して、切断できます。
ホームセンターには必ず置いてます。
削って整えて調整する
切り出せた部品をもう一度測り確認して、誤差の違いとバリ等の処理を行い精度を上げて
仕上げていきましょう、この時点で気付く事は+は修正可能ですが、-は修正出来ません
、その点を考慮して、切り出し作業を行い、削って近づけるという感覚でサンドペーパー
、ヤスリ等で仕上げて完成です。
まとめ
実際の作業に掛かるまでに、これだけの準備が必要となってきます、すぐに
形にしたい気持ちを抑えて、進める事が成功へのカギです。
最後までご苦労様でした、続きは次の投稿で!